なぜ違うのか?Appleが世界的にブランドを確立したたった一つの思考法とは

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多くの日本の電機メーカーが苦戦しているように今の時代は競争が激しく、価格競争にさらされて安定した企業地位を保つ事が非常に困難になっています。

ただ一方で、今や世界一の時価総額70兆円を超える企業になっているApple。企業の歴史は他企業より断然浅いのに、その差は歴然としています。そこにはどんな違いがあるのか?それは思考法の違いが挙げられます。

Whatからではなく、Whyから始めよ!

apple-thinkdifferent2大半の企業や人間の場合は、何をやるのか→どうやってやるのか→なぜやるのかの順番にアプローチを考えます。しかし、傑出した企業や人間はその逆で、なぜやるのか→どうやってやるのか→何をやるのかの順番にアプローチを考え、周囲を次々に巻きこんでいく事ができます。

では、Appleの主力商品でもあるコンピュータを例にとって見てみましょう。
下記が一般的な企業のアプローチだと思います。

われわれは、すばらしいコンピュータをつくっています。 美しいデザイン、シンプルな操作法、取り扱いも簡単。 一台、いかがですか?

では続いて、Appleのアプローチを見てみましょう。

現状に挑戦し、他者とは違う考え方をする。それが私たちの信条です。 製品を美しくデザインし、操作法をシンプルにし、取り扱いを簡単にすることで、私たちは現状に挑戦しています。 その結果、すばらしいコンピュータが誕生しました。 一台、いかがですか?

普段何気なく見ていますが、こうして改めて見ると明らかにアプローチが違いますし、確かにAppleってどこか他企業と異なるイメージありますよね。また、他企業と異なるという点で過去にAppleの創業者でもあるスティーブジョブズは社員に対し、世界的企業ナイキについて下記のようなことも言っています。

ナイキが日用品や靴を販売していることは周知の事実ですね。それなのにナイキをイメージした時、ただの靴の会社とは異なる何かを感じませんか。ご存知のように、ナイキの広告では、製品については一切語られないのです。リーボックよりも良いかもしれないエアソールについても一切語られません。 では、ナイキは広告でいったい何をしているのでしょう。 偉大な選手を称えて、スポーツの偉大さを称えているのです。それこそがナイキのしていることなのです。


それでは続いて、会社と商品フォーカスで少し異なりますが、わかりやすいよう実際のCMを用いて簡単に見てみましょう。

Why?本当に顧客はそれを求めているのか?

LGなど海外にシェアを奪われている液晶モニター分野でパナソニックがリリースした4KテレビのCM。これはWhatアプローチが強いですね、我々の技術は本当凄いですよ、的なニュアンスでしょうか。

2020年に向けて日本の技術が、あたらしい4Kを生んだ。この美しい国をありのままに映しきる、ジャパンプレミアム4K、VIERA。

続いて1997年のAppleの有名なCMです。ナレーションがスティーブジョブズ自身で驚くと同時に、こんなCMって普段なかなか目にする機会はありませんよね。これは、なぜ「Think different.」を大事にするのかというWhyアプローチですね。

クレージーな人たちがいる 反逆者、厄介者と呼ばれる人たち 四角い穴に 丸い杭を打ちこむように 物事をまるで違う目で見る人たち 彼らは規則を嫌う 彼らは現状を肯定しない 彼らの言葉に心をうたれる人がいる 反対する人も 賞賛する人も けなす人もいる しかし、彼らを無視することは誰もできない なぜなら、彼らは物事を変えたからだ 彼らは人間を前進させた 彼らはクレージーと言われるが 私たちは天才だと思う 自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが 本当に世界を変えているのだから「Think different.」

実際、Appleは当初ほとんどの専門家から批評されていましたが、常識を覆した戦略は見事に現在のスタンダードを作り上げました。

事実は同じなのに思考法を変えるだけで伝わり方やイメージも全く異なる、本当に不思議ですよね。是非ご興味ある方はSimon Sinekさんが出版した本も読んでみて下さいね。

それでは、今日はここまで!



Thank you for reading:)
See you next time!

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