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【読書メモ】V字回復の経営 2年で会社を変えられますか 企業変革ドラマ/三枝匡

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かつての大企業が次々と業績不振に陥っている昨今。業績不振に陥っている企業には似たようなシグナルや行動があると言います。そんな生々しい話が書かれているのが様々な企業の再生を手掛けられていた三枝さんの本という事もあり、大変興味を持ちました。

今回は、「V字回復の経営」についてです。

こんな本

「戦略的なアプローチ」と「覚悟(高い志)」を武器に不振事業再建に取り組む黒岩莞太は、社内の甘えを断ち切り、業績を回復させることができるか。実際に行われた組織変革を題材に迫真のストーリーで企業再生のカギを説く。本書のストーリーは、事業再建を専門にするコンサルタントである三枝が、過去にかかわった日本企業5社の事業改革を題材にしたもの。ストーリーはノンフィションとフィクションの間、つまり5社での体験を素材に、どの企業にもあてはまる「経営改革のモデル・ストーリー」を構成したものである。

出典: V字回復の経営 2年で会社を変えられますか 企業変革ドラマ

Peleの読書メモ

もうとにかく目からウロコの良書で、ここまで企業再生の生々しい現場がイメージできる本はないと感じました。個人的に、この本が良いところは、一つの時系列を複数の視点から見れるという事です。

何か物事をグループで進めようとする時って、必ず複数の視点があって思っている事や感じている事って個々で違いますよね。本を通じて、こういう立場の違いを体感できる事は非常にメリットなのかなと。

また、三枝さんが挙げられている不振事業の症状50の中はかなりリアルです。
例えば、商品別の全体戦略が、「開発→生産→営業→顧客」で行われていない事。

Peleには誰もが知る大企業で営業をしている友人がいますが、会って話す度に開発に対するグチをこぼしていました。営業サイドから見ると「開発は顧客ニーズがないものばかり作っている」と。

ただ会社のサイズも大きいし、営業と開発は距離が遠いのもあって、なかなか提言もできない。結局、営業は内心で「これは売れないなぁ」と思いながらも、顧客に提案に向かい、やっぱり売れないから営業は開発に不振感を持つ事に。反対に、開発は営業に対して「何でこの商品が売れないんだ」と営業陣を疑う。

どうでしょう、全く噛み合ってないのは一目瞭然ですが、これがなかなか解決できない企業は多いのではないかと思います。ちなみに、その企業は業績悪化が囁かれていて、この本を読みながらかなり腹落ちしました。

調子の悪い会社は「上層部で大局的に語られている戦略」と「現場の実態」がつながっていないに決まっているのです。組織を変革していくためには、社員が共有できる「コンセプト」「理論」「ツール」などを経営トップが提示することが重要で、明快で強力なものでなければならないのです。

それでは、今日はここまで!


Thank you for reading:)
See you next time!







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