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【M&A戦略】世界最大の化粧品会社ロレアルの「メイベリン」買収戦略がアツい

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近年、事業を成長させる上で企業にとってM&Aって重要な戦略の一つになりましたよね。それも、国内のみならず国境をまたいでクロスボーダーで行われるケースが本当に多くなりました。

そんな中、戦略コンサルティングファーム・ATカーニーの梅澤さんがロレアルのM&A戦略について興味深い話をされていてかなり印象に残りました。

今回は、そんなロレアル「メイベリン」のM&A戦略についてです。

ロレアルの戦略的なM&A

ロレアルのビジネス

まずはロレアルのビジネスについて、下記の事業本部ごとのブランド展開を見ていただきたいのですが、

特筆すべきは優良コスメブランドを買収などで保有し、ブランドごとに販売戦略を立て、世界に自社製品を広めていくという方針をとっているということです。

ロレアル リュクス事業本部
「ランコム」 「ヘレナ ルビンスタイン」 「ジョルジオ アルマーニ ビューティー」「シュウ ウエムラ」「キールズ」「イヴ・サンローラン・ボーテ」、や、「ラルフ ローレン」「ディーゼル」などのデザイナー ブランド フレグランス製品、香高く心地よい毎日のためのフレグランス/ボディブランド「ロジェ・ガレ」およびソニックケア「クラリソニック」の輸入、製造販売。百貨店を中心に販売。

コンシューマー プロダクツ事業本部
一般消費者を対象として、量販店、薬局、化粧品店、バラエティストア、および厳選された流通チャネルを通じて販売される化粧品、ヘアケア製品の製造販売を統括。「ロレアル パリ」「メイベリン ニューヨーク」「エッシー」を扱う。

プロフェッショナル プロダクツ事業本部
サロン向けの業務用製品と美容室にて販売する製品を製造販売するブランド「ロレアル プロフェッショナル」「アレクサンドル ドゥ パリ」「ケラスターゼ」「アトリエメイドby シュウ ウエムラ」「エッシー」「カリタ」「デクレオール」を展開。

アクティブ コスメティックス事業部
皮膚科医に採用されている皮膚科治療の補助用化粧品ブランド「ラ ロッシュ ポゼ」「スキンシューティカルズ」を扱う。

戦略的M&Aのフレームワーク

ロレアルが非常に上手いポイントは、M&Aを上手く使って時間を買いながら効率的にシェアを拡大しているということが挙げられます。

例えば、ロレアルは1995年に「メイベリン」という有名なブランド買収しましたが、買収戦略を考える上のフレームワークとして下記2点がありました。

①買収の種類
-戦略的買収
-戦術的買収

補足しておくと、

戦略的買収というのは今後主力ブランドとして育てていく事を想定した買収を指していること、

また、戦術的買収は保有ブランドを強化する為に行い、長い目で見ると戦術的買収されたブランド名等は統合されてなくなる方向性を示しています。

②M&Aで何を手に入れるのか
-カテゴリー
-地域
-販売チャネル

基本的な事ではありますが、その買収で何を目的にするかが必要でこの部分が明確に固まっていないと、

結局買収しても買収企業の商品やブランドを上手く生かせず、意味のない買収になってしまいます。

日系企業が海外企業を買収して失敗するケースはPMO(統合後)に上手くいかないケースも多いですが、

実はそもそも目的が明確になっていないケースが多いので初速が遅れ、そのままずるずるいってしまうというパターンが多いようです。

ロレアル「メイベリン」の場合

ロレアルのケースを考えてみると、戦略的買収で「メイベリン」を買収し、海外でマーケットを広げる為に他の地域ブランドを戦術的買収で手に入れて、

最終的には戦術的買収したブランドを「メイベリン」に統合して「メイベリン」でマーケット拡大していこうという戦略をとっているんですね。

特に海外のマーケットで一から参入するのは、非常に壁が高いのでこうやって戦術的買収を上手く使いながら、

「メイベリン」を育てている点においては非常に良い例ではないかと思います。

このように、ただ単にどこかの会社が買収したという側面を見るだけでなく、その後ろにある背景を理解して見ていくと企業の戦略などがわかって面白い側面が見えてきますよね。

それでは、今日はここまで!







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