消費時代の流れは低単価商品が売れる時代から、シフトつつあります。
そんな中、SPA型(speciality store retailer of private label apparel)ECでメイドインジャパン(Made in Japan)商品を販売するというビジネスモデルが注目を集めています。
そこで、今回は、TVでも特集されて一躍有名となった「Factelier(ファクトリエ)」について見てみたいと思います。
ファクトリエとは
端的に言うと、ECで品質の良い商品を安く買えるという革命的なサービスです。
通常、有名ブランドの商品を買おうとすると、数万円、はたまた数十万円する商品だってありますよね。
何故そんなに高いかというともちろん品質の良さはあるのですが、大きくはモノを作るメーカーとモノを買う私たち消費者の間には色んな業者が間に入って価格がどんどん高騰していっている背景があります。
Factelier(ファクトリエ)は高級ブランドを作っている同じ工場で、中間業者を挟まず、直接商品を作っています。
これは、まさしく流通構造を根本から変えるパラダイムシフトと言われる動きですね。
ファクトリエのコンセプト
“世界が認める日本の工場と、あなたを繋ぐ。ファクトリエは最高の品質をあなたに届け、日本の工場を救う全く新しいファクトリーブランドです。本物の価値をもっと身近に。”
通常、商品タグにはブランド名が出るので、メーカー名が出る事はありません。
しかし、Factelier(ファクトリエ)の商品には、商品のタグにメーカー名が入っています。
私たちにはまだ聞き馴染みの薄い、ファクトリーブランドとはこういう事を言うんですね。
でも何故、今そんな事を今やるのかというのはこの数字を見れば納得です。
“アパレル品国産比率は1990年の50.1%から2009年には4.5%まで減少しました(経済産業省「繊維・生活用品統計月報2010年」)。”
日本はモノづくりの国と言われ、戦後の経済成長を支えたのは間違いなく、モノづくりです。
そんな文化が海外からやってきた低単価商品にシェアを奪われ、毎月のように廃業に迫られているモノづくりメーカーが全国にあります。
そんな現況を打開すべく、拡販性のあるインターネットを使って、もっと多くの人にメイドインジャパン(Made in Japan)の商品を手に取ってもらい、使ってもらう事を最大の目的としています。
インターネットが発達したこの世の中だからこそできるビジネスですね。
今後の展開
今、大丸や三越伊勢丹といった百貨店からイトーヨーカ堂といったスーパーなど大手小売各社も再度メイドインジャパン(Made in Japan)にフォーカスした商品展開を強化していく方向性を発表をしています。
また、Factelier(ファクトリエ)も2014年11月に、都内にショールームを出店し、オンラインから始まったビジネスがオフラインも上手く活用して、顧客利便性を高めていく。
O2O(Online to Offline)と言われる新しいビジネス形態がこれからどんどん進んでいく事になると思います。
これからもEC業界からは目が離せません。
Thank you for reading:)
See you next time!
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